Fracton Venturesは、2021年から現在までに50以上のチームをincubateしてきました。今回は7月・8月の2ヶ月分をまとめてお届けします。この期間にアップデートがあった支援先と、Fracton自身の動きをピックアップしてご紹介します。
9月19日から27日にかけては、Ethereum Japan(@Ethereum_JP)が主催する国際カンファレンス群 ETHTokyo Week 2026 が東京で開催されます。Fractonはこの期間中、Agentic Summit(9月23日) と Ethereum Institutional Summit 2026(9月25日) の2つのカンファレンスを主催します。いずれも ETHTokyo Week 2026 の Curated Event ですので、是非お越しください。
lolo(Cohort 4)
📍 プロフィールとCirclesに個人QRを実装——「偶然会う」から「知っている人を連れてくる」へ
lolo(The IRL Network)は、ウォレットID・トークンゲート型イベント・マップベースのソーシャルディスカバリーを組み合わせたロケーションベースアプリです。8月26日、プロフィールとCirclesの双方に 個人QRコード が載りました。中旬にリリースした Friend QR / Circle QR招待に続く動きで、その後のv1.0.6では iPhoneの連絡先から「すでにloloにいる知人」を見つける機能 も実装されました。
QRもCirclesも、オフラインの場でその場の相手を取り込むための道具です。プロダクトの重心が「地図の上で知らない人と偶然出会う」から「すでに知っている関係をアプリに持ち込み、会う予定に変える」へ移っており、コミュニティ運営者がイベント参加者をまとめてloloに乗せる使い方が想定されています。
Flovia
📡 NVIDIA Inception Programに採択——「AX(Agent Experience)」を測って直すレイヤーへ
7月25日、Floviaが NVIDIA Inception Program への採択を発表しました。エージェント利用の拡大を目指すAPI提供者向けのシミュレーションプラットフォームを加速させる位置づけで、幅広いモデルを横断して API discovery と AX(Agent Experience)の検証を進めていることも同時に明かしています。8月26日(現地時間)には、6月に採択された Colosseum Accelerator の Demo Day にサンフランシスコで登壇しました。
この2ヶ月で、Floviaの自己説明は「誰が実際に払っているのかを可視化するインテリジェンス基盤」から「次世代の Agent Experience Simulator & Optimizer」へはっきり寄りました。可視化して終わりではなく、API側の何を直せばエージェントに使われるのかまで踏み込む建て付けです。人間向けの UX に対して AX という語を自分たちの軸に据えた点も、この期間の変化として読み取れます。
Futaba Lab(Cohort 2)
🏗️ SBIグループ DeFimans・日鉄ソリューションズ・Perplexity・SMBC日興証券と、次世代執行基盤の共同検証でMoU締結
7月9日、Futaba Lab グループ(締結主体はグループ子会社の ANDLAW FZCO)が、SBIグループの DeFimans、日鉄ソリューションズ(東証上場)、米 Perplexity AI、SMBC日興証券の4社と、デジタルアセットの次世代執行基盤の共同検証に関する MoU を締結しました。為替・証券・ブロックチェーンの3市場にまたがる価格分析・流動性設計・執行・ヘッジ・リスク管理が検証対象で、Futaba Lab はクロスチェーン技術基盤と執行インフラ(累計200億円超の発注処理実績)を担います。一部機能の内部検証は既に進行中です。
LootGO(Cohort 2)
🎒 SafePalとの週次ハントがWeek 17へ
LootGOは「ポケモンGOのようにmemecoinを集める」コンセプトのリアルワールド型クリプトゲームで、SolanaとMonadの2チェーンで稼働しています。SafePalと共催する週次ハントは途切れることなくWeek 17まで到達。SafePalアプリの接続、0.1 SOLの入金、5ドル相当のスワップという3つのマイルストーンを達成すると参加資格が得られ、ラッフル自体は全プレイヤーに毎週開かれています。当選者にはSafePalのハードウェアウォレットX1が用意され、複数回当選した場合は$SFP報酬のジャックポット抽選に自動エントリーされる仕組みです。LootGOはSolana Mobile Seekerの公式ローンチパートナーでもあり、Solanaコミュニティ向けの限定報酬も継続して提供しています。
Fracton Ventures
AUTON 第1期 Demo Day(7月13日)
AI×DeFi特化アクセラレーションプログラム AUTON の第1期成果発表会を、7月13日にHOOPSLINK Produced by SMBC(新丸ビル15階)で開催しました。SMBC日興証券・東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)・Next Finance Tech・Prime Beat・Fracton Venturesの共同運営です。採択12チーム・13名が、5月17日のキックオフから約2ヶ月間の成果を発表しました。
最優秀は TRUSTAGENT(AIエージェントが量産する来歴不明のウォレットを取引実行前に審査するWeb3信用評価インフラ)、第2位 Bulkhead(AI異常検知と損害局所化の保険理論を融合したセキュリティ)、第3位 AURAM(動産を金庫から動かさず所有権移転・担保設定を可能にするデジタル台帳)。特別賞は AKROS・Subly・Mirror-mind の3組でした。Fractonは Demo Day 終了後も、採択チームの資金調達・事業提携の支援を継続しています。
Agentic Summit(9月23日・東京大学 伊藤謝恩ホール)
一般社団法人 Nyx Foundation と 共同主催で、AIエージェント経済をテーマとしたカンファレンスを9月23日(水・祝)11:00〜18:00に開催します(1,000名収容)。ETHTokyo Week 2026 の Curated Event であり、ETHGlobal Tokyo の公式サイドイベントでもあります。AIエージェントが自律的に取引・決済・交渉を行う世界を、認証・認可、安全性、監査可能性といった「信頼を検証する基盤」の側から問う一日です。登壇者は公式サイトで順次発表しています。
公式サイト: https://agentic-summit.org/
参加登録: https://luma.com/a3k78jbq
プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000074402.html
Ethereum Institutional Summit 2026(9月25日・都内)
Fracton Ventures 主催で、機関投資家・金融機関・上場企業を対象とした招待制の国際サミットを9月25日(金)に開催します。Ethereumに特化した金融機関向けの招待制サミットは日本初で、こちらも ETHTokyo Week 2026 の Curated Event です。
扱う主要なテーマは、ステーブルコイン決済/RWAトークナイゼーション/オンチェーントレジャリー/機関投資家向けDeFi。リテール向けのクリプトイベントではなく、規制・会計・監査・リスク管理という実務者の言語で「いま何があれば機関投資家の資金がEthereum上に置かれるのか」にフォーカスを当てます。
第1弾登壇者は Mo Jalil(EthSystems)、Kevin Lepsoe(ETHGas)、Alim Khamisa(Optimism)、Francesco Andreoli(MetaMask)、Mau Hernandes, Ph.D.(IPOR Labs)。国内金融機関・上場企業からの登壇者は確定次第の発表となります。
Fracton Venturesは、ニッチな領域でユニークなプロトコルを支援し続けています。これを機にぜひチェックしてみてください。Fracton Communityとの協業に関心のある方は、気軽にご連絡ください。XのDM(@vvinyll)からどうぞ。











